2014年3月31日月曜日

仕事は見返りを求めるもの?

友達同士であれば気軽に引き受けることでも
商売の付き合いとなると、しっかりと対価を求める。
当たり前のような話ですか、それって何故でしょう。

とある楽器職人さんの仕事のひとつに、
楽器の音色の調整があります。
一般的な費用の相場は数万円なのですが、
その職人さんはそれよりもずっと安価で受けています。

理由は単純。
知人に頼まれたら無料か、わずかなお礼でできる仕事。
それを、見知らぬお客さんだからと言って
数万円を求めるのは違和感があるとのことでした。

そういわれてみると
“私生活”では好意でできることも
“仕事”となったとたん、見返りを求めることが
当たり前になるような気がします。
しかも、ただ求めるだけでなく
できるだけ大きくしようとも考えます。

「仕事は人生の一部だ!」をテーマに
公私混同バンザイと思っているぼくも
対価に限って話をすると、無意識に区別していました。

さて、もう一度楽器職人さんの話に戻ります。
ものすごい良心的な価格で仕事を受けている職人さん。
事業が苦しいのでは?と思うと、全くそうではありません。
たくさんのお客さんを抱えて、忙しく毎日働いています。

ここからは推測なのですが
まるで友人のように接してくる職人さんに
好意を持つお客さんは少なくないはずです。
その人たちがファンとなり、リピーターとなり
定期的に仕事を依頼する。
だから、長い目で見ると利益がちゃんと出る。
ひとつひとつの仕事で多くの見返りを求めなくても
商売はうまく回っているのだと思います。

ちなみに、ここでは
だから仕事にプライベート以上の見返りを
求めちゃいけないよ!
と言いたいわけではありません。

楽器職人さんはあくまでも一つの例です。
楽器のようにメンテナンスが必要で
定期的に仕事が発生する商売と
一回売り切りの商売では考え方は異なります。
全く同じことをしてもうまくいくとは限りません。

ただ、数多くの仕事人さんたちと接していると
多かれ少なかれ、楽器職人さんのような
公私混同をしている人を見かけます。

それが良いことなのか、悪いことなのか
ぼくには全くわかりませんが、
ただ「仕事は人生の一部だ!」という
ぼくらのテーマを考えていくために
どこかでしっかり考えてみたいなと
あえて文章にしてみました。
まだ、ぼくの中で答えはないのですけれどね。


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