2014年4月29日火曜日

「やってみせ、言って聞かせて、 させてみせ、ほめてやらねば、人は動かず」 山本五十六の金言に、仕事旅行は従っていた。















「やってみせ、言って聞かせて、
させてみせ、ほめてやらねば、人は動かず」

山本五十六の有名なせりふです。
今まで、あまり意識したことは無かったのですが
ぼくが仕事旅行を創ったまでを振り返ると
まさに、この段階を経ていたことに気が付きました。

ぼくの経験したことを、山本五十六の言葉に置き換えて
段階的に説明すると、こんな風になります。

(やってみせ)
偶然知り合いになった会社に遊びに行く。
昼寝に良さそうなソファ、アイドルの写真集、
テレビゲーム機にマウンテンバイク
自分の部屋と同じようなものが並ぶオフィスで働く人々。
今まで本屋雑誌の中だけの、遠い世界にあった
自分で会社を運営することが急に身近なものになります。
まさに、「やってみせ」てもらったわけです。

(言って聞かせて)
オフィスに遊びに行くと、スタッフさんたちと
お話しする時間が生まれます。
仕事の悩みを相談に乗ってもらう中で
彼らの仕事に対する想い、これまでの経緯など
ざっくばらんに等身大の話を聞きます。
彼らの言葉から会社を創るぼんやりとした
イメージが頭に浮かんできました。
「言って聞かせて」の時間を手に入れました。

(させてみせ)
会社訪問によって、刺激を受けた後に
その会社の代表が講師をつとめるスクールに参加を決めます。
講義の一環で、「仕事旅行」の企画書を創る機会を得ます。
初めての経験に、おっかなびっくりながらも、
企画書を創るという経験を得ます。
その精度はさておき、作ってみると案外できるもので
まさに「させてみせ」の経験になりました。

(ほめてやらねば)
そして、最後の仕上げは、現在のパートナーの内田と早川です。
内田は当時通っていたスクールの同級生。
授業内で、「仕事旅行」の企画を発表した際
面白がって、褒めてくれたのは内田でした。
元々友人の早川は、個人でHPの作成の仕事をしていて
企画を面白がってくれてHP作りを手伝ってくれることに。

(人は動かず)
恐るべし、山本五十六の金言。
彼の言う段階を経てぼくは仕事旅行が立ち上がるに至っていました。
上のひとつでも欠けていたら今の状況は無かったのでしょう。

話はそれますが、仕事旅行も「人を動かす」という
要素が多分に入ったサービス。
この金言を元に、段階ごとの要素をより強調して
ワンストップのサービスにしていくつもりです。
楽しみにしてくださいね!






2014年4月24日木曜日

無意識に判断しちゃうこと。

うちの息子(1歳8か月)は
おもちゃのチャチャチャを聞くと
何故か上半身をひねって
チャチャチャの手拍子を叩きます。

その理由は全く不明なのですが、
見ているこっちとしては、体をひねる姿が
かわいくて仕方ない。

いっぽう、ちょっと気になるのは
その歌を歌っている奥さん。
おもちゃのチャチャチャという
たった1フレーズのあいだに
見事に音程を外してくるのです。

ぼくは彼女の歌の音程が外れるたびに
こころの中で突っ込みを入れたり
時にはちょっとだけ「ずれた!」と突っ込んでみたり。
やりすぎると怒られるので、控えめに。

でも、当の息子はそんなこと全くお構いなし。
そもそも、正しい音程なんて知らないのだから当然ですが
キャッキャキャッキャ楽しそうに笑っているわけです。
楽しそうに、自分に向って歌ってくれるのが
嬉しくて仕方ない様子。

息子も楽しそう、奥さんも楽しそう。
それでOKなんです。
ぼくが余計な突っ込みを入れたら、
奥さんも気分悪いし、子どもは歌を聞けなくなる。
良いことなんて何一つない。

原曲と比較すると、それはずれている。正しくない。
でも、そんなのは全く関係ないことです。

普段意識していないけれど、
無条件に「これが正しい」って
思い込んでいることって沢山あります。
なかなか気が付くことは難しいものですが。
だって、無条件に思い込んでいるんだもの。

奥さんの歌じゃないですが、正しくなくたって
べつにかまわないことだってたくさんあるわけです。

仕事にたいして「今までの常識にとらわれずに」
とか言っているくせに、ぼく自身も常識というか
これが正しいと無意識に決めつけていました。

何か、こころに引っかかるものがあったら
それはたぶん自分が無意識に何かを決めつけている合図。
つどつど度疑ってみるのも面白いかもしれないですね。
とりあえず、今後、突っ込みは控えます。

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2014年4月23日水曜日

「残業代ゼロ!」と負の側面だけを強調中。

ぼくらは基本的には
一週間に1度しか会社に行きません。
それ以外の日は、各自で家で仕事していたり
カフェで仕事をしていたり。
ちなみに、このブログはマンガ喫茶で書いています。

そういう話をすると、
たいていうらやましがられます。
嫌な気はしませんが、一方で
そんなにいいもんじゃないよという
気もしなくもないわけです。

確かに自由度が高い!と言えば、良く聞こえますが
仲間同士のワイワイ感はあまり感じられず、
孤独を感じやすいという悪い部分もあったりするわけです。

もし、固定オフィスに毎日通っていたら、
自由度は低いかもしれませんが
きっと、ぼくらの城!といった
帰属意識も出てくるはずです。
仲間も常にそこに居るわけで
いつでも好きな時に飲みにだって行けちゃいます。

要は良いところもあるし、悪いところもある。
見方次第でどうにでも取れるわけです。
万能な働き方なんてありません。

さてさて、似たような話で、
「残業代ゼロへ」なんて見出しのニュースが
ここ数日流れてきています。

「残業代無し=悪いことだ」というイメージしか
伝わってきませんが、これって良い面もありますよね。
結果さえ出せれば、定時に関係なく自由に働いてよい。
これはこれで素晴らしいことじゃないですか。

それを、「残業代ゼロ!」って負の側面だけを書いたら
そりゃあみんな嫌がりますよ。ものすごい恣意的です。

このニュースを流すメディアとしては、
何を狙ってこのような切り口で書いているんでしょうか。
本気でこのアイディアが良くないと信じているのか
それとも、別の大人の事情があるのか。
その理由が知りたい今日この頃です。

いずれにせよ、こんな恣意的なニュースが世の中を
駆け巡っているのもちょっとムムムなので、
あえて、真逆の意見を掲載しておきます。

http://toyokeizai.net/articles/-/34992?display=b

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2014年4月21日月曜日

アイディアの宝庫発見!

仕事旅行のアイディアがなんとなくできかけていたとき
内容をもっとしっかりしたものにしようと
大人向けのスクール(?)で「これからの働き方を考える」
というテーマの授業を受けていました。

これが参加してみると、思った以上に面白い。
講義自体が面白いのはもちろんですが、
集まる生徒さんが個性的で、抜群に面白いんです。

当時、このスクールは始まったばかり。
海千山千な状態だったわけです。
それにも関わらず、授業に申込む人たち。
面白いはずがないのでした。

さて、先日も紹介しましたが、
文章、動画、写真、コメントなどを
個人同士が売買できる新サービスのnoteも、
始まったばかりなので、ものすごく面白いことになってます。
様々な人が集まって、様々な使い方が試されています。
これは!と思うような面白い利用方法から、
おぃおぃと突っ込みを入れたくなってしまうようなものまで千差万別。
まさに、アイディアの宝庫です。

例えば、
とある人が販売している“100円稼ぐ方法を教えます”という文章。
ぼくは購入していないので、その方法は分かりませんが
「僕と同じような方法で課金すれば稼げます。」という
内容なんじゃないか?と勝手に妄想しています。
怪しさ満点ですが、何だか示唆に富んだ話です。

他にも“結婚したので僕と僕の奥さんになった人を紹介します
というタイトルで、写真を販売しつつ、ご祝儀を募集する人が現れたり、
「100円買ったら、100円買うよ!」で売上はどれだけ伸びるのか?
 
「相互課金」実験企画の成果を報告します!
”という謎の企画まで登場。
恐らくフォロワーを増やすのが狙いなのかなと僕は思っているのですが
本当の狙いは分かりません。

更にすごいものだと「○○の命を売ります」という商品。
期限中に一定の金額の販売が達成できなかったら・・・という
過激なものまで登場しています。

どれもこれも賛否両論あるチャレンジですが
これから何かを仕掛けたいという人にとっては
宝の山になっていますよ。

ちなみに、仕事旅行社もnoteやってます。
そんな奇抜なチャレンジはしていませんが 笑


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2014年4月17日木曜日

新しいアイディアは、その隣にある。

全くのゼロから考えるのってものすごく大変です。
うんうんうなりながら頭の中でだけ考えていたって
なかなか出てこないものです。

でも、世の中には連続起業家なんて人たちがいて
次々に新しいアイディアを形にして
世の中にサービスを提供していきます。

すごいなぁ、彼らとぼくは何が違うんだろう
なんて思っていましたが、
ようやくその理由がわかってきました。

あまりにも当たり前なのですが
「既にある素晴らしいサービスの概要を真似て横展開する。」
これがアイディアを次々に生み出すコツだったのです
※もちろんゼロから生み出しているケースもあります。

実際に、最近出てきた新しいサービスをみて
似ているなと思ったことありませんか。
特にこのサービスを見ると、頭に浮かぶ
他のサービスがぽつぽつありませんか。

今あるものの、一部を入れ替えたらどうなるか。
そんな風に頭を使えばアイディアはどんどん出てくるものです。
良いものの一部をアレンジしたもの
これが世の中で言う、新しいものだったわけです。

例えば、先に紹介したサービスを例に、考え方を実践してみます。
このサービスをざっくりとぼくなりに捉えると、
「個人の持つ(空きベット)を売買できるマーケット。」です。

そこで、この(  )の部分を入れ替えてみましょう。

知識、経験、料理、家、別荘、車、自転車、
お風呂、トイレ、部屋、家具、アクセサリー・・・等々。

ぱっと考えただけでいくつもの新たなサービスが
思い浮かびます。(すでにあるサービスも含め)

その中でこれは!と思うものがあれば、
内容を置き換えて、既存の仕組をそのまま活用します。
すると、新しいサービスのできあがりです。

仕事旅行の場合も、この考え方を応用すると説明ができます。
ぼくらの場合、下記のようにかっこを2つにして、入れ替えます。
「(個人)の持つ(空きベット)を売買できるマーケット。」
「(職場)の持つ(実務経験)を売買できるマーケット。」

これはパクリだ!って言われると、ちょっと心外ですが
アイディアというものはそういうものなんだと思うのです。

新しいことを始めたり、アイディアを考えるために
世の中の面白いサービスにアンテナを立てておく。
良いものは、トコトン参考にさせてもらう。
当たり前のことを当たり前にやるのがコツなんです。



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2014年4月16日水曜日

「自分探し」ではありません。

自分探しという言葉があります。
今の自分は自分じゃないんだ!と考えて
「別の場所に自分らしさを求めること」。
裏側には、何かきっかけがあれば
人は一気に変わるという前提があり、
そこについて賛否両論があります。

人は経験の積み重ねの中で、徐々に変化していくものです。
一朝一夕で変わったり、成長するのではありません。

だから、ぼくは「自分探し」という言葉にはちょっと否定的です。
にもかかわらず、ぼくらが運営する仕事旅行は
「自分探し」の手段と捉えられがちなのです。
そこで、仕事旅行は「自分探し」のサービスではないんだぞ!
とお伝えすべく今回あえて文章にしてみました。


今まで未開の地であった仕事世界へ
入って行く手段を提供しているのが、ぼくら仕事旅行です。

その最大の魅力は、旅した仕事場で
仕事の経験を得ることです。

いわゆる普通の「旅行」に出かけると
知見が広がったり、出会いがあったり、
風景に感動したり・・・と色々な魅力があるように、
「仕事旅行」も仕事という世界を旅することで、
仕事の知見が広がったり、仕事の人脈が広がったり、
職場環境に感動したり・・・と魅力は盛りだくさんです。

「日本が嫌いだから海外旅行に行く!」
というわけではないように
仕事旅行も、今の仕事に不満があろうが、
無かろうが、関係なしに参加してもらいたいのです。

旅は人生を豊かにする。なんてよく言われますが
仕事旅行は仕事人生を豊かにします。

「仕事旅行」=「自分探し」と決めつけないで、
もしよろしければ、どうぞご参加ください。


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2014年4月14日月曜日

仕事を楽しまなくちゃいけないその訳。

こないだ飲み会の席で
とある女性が、お付き合いしたい人の条件として
“太っていない人”と言っていました。

それを聞いたうちのSEのHくんが
何と!ぼくを引き合いに出して、
「じゃあツバサはどう?」というじゃないですか。
ぼくを”太っている”の基準ラインに位置づけてきたわけです。
ちなみに、彼女の答えは
「太っていない、OKライン。」とのことでしたが・・・。

それでも、Hくんから見たら、ぼくは太っていて、
彼女からみたら、ぼくは標準。
そして、ぼくの主観だと標準チョイ上くらいの認識で
まだ太っているつもりはありません。
なんて曖昧な基準なのでしょうね。

健康診断のなんとか指数に頼れば
はっきり区別することはできるんでしょうけれど
普段の生活の中で“太っている否か”というのは、
明確に分けられることはできなくて
人それぞれの判断に委ねられる訳です。

そもそも、体型に限らず
ものごとを区別するのってとっても難しいことです。
例えば、仕事でもオン・オフなんていうけれど
実は非常に曖昧なものになってきています。

今までは、会社で働いるときがオンで
会社を離れてからをオフといった風に
オン・オフを区別するのが当たり前でした。

でも、先日このブログでも紹介しましたが、
個人が趣味を商売にするサポートをする
サービスが増えてきています。

あたらしいもの好きな人達は
早くもこの手のサービスを活用し
会社とは関係なく、個人でお金を稼ぎ始めています。
まだ、大きな流れにはなっていませんが
この個人の能力を支援する動きは
しばらく止まらないどころか、
むしろどんどん広がっていくでしょう。

そうなると、会社でも、会社外でも仕事をするわけで、
仕事にオン・オフという概念が曖昧になっていきます。
オンは頑張る。オフは楽しむ。
そんなことは言っていられなくなるわけです。

今は副業禁止規定というものが多くの会社にありますが、
これはなし崩し的になくなっていくんじゃないかなと
ぼくは思っていますし、
個人の活動を会社に結びつけるという動きも
出てくるのではないでしょうか。

そうなると、もう仕事が年がら年中生活に入ってくるわけですから
やっぱり楽しいものにしていないとつらいな。
好きなことを仕事にしていきたいなぁと思うわけです。


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2014年4月10日木曜日

「下手の横好き」さんたち、出番ですよ!

今まで文章を書くことがほとんどありませんでしたが
書き始めてみると、案外おもしろいもので
会社に求められているわけでもないのに
こうして毎日文章を書き続けています。

「下手の横好き」という言葉があるように
“得意でもないけれど、とにかく好きで、熱中していること。”
まさに、ぼくの「書くこと」はそれかもしれません。

ぼくもそうですが、例え「下手の横好き」でも
自分が好きで好きでたまらないものや
時間をかけて作ったものは、誰かに見てもらいたいものです。

とはいえ、わざわざ他人の家まで行って、
「ねえどうどう!?」ってやるのも「・・・」なので、
身内だけに自慢して終わっていましたが。

それがインターネットのおかげで、
わざわざ他人のところまで行く必要がなくなり
このブログのように、文章をアップすれば、
すぐ誰かが見てくれる環境が整います。

「下手の横好き」達がよってたかって
作ったものを見せるようになったのは当然の流れです。

するとやがて、
「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように
素人ながら、すごいものをつくる人が現れます。
時にはまわりがお金を出しても欲しがるものが出てきます。

世の中の常として
当然そこに目を付けたサービスが生まれます。
例えば、個人が作ったものをネット上で売買するサービスや、
ものに限らず、個人の技術すらも売買できるココナラだったり、
個人の提供する体験を販売できるTRIPだったり。
先日も、新たに個人の発信するコメントや文章、音楽や動画や写真を
販売できるnoteというサービスが出てきました。

「下手の横好き」達が「好きこそものの上手なれ」と
洗練されていく大きな流れができ始めています。

これがこの先どうなっていくのかについては
次回のブログで触れようと思っていますが
しばらくこの流れは続きそうで、今後も“個人の何か”を
販売できるサービスが増えるんでしょうね。楽しみなものです。

さて、そんな中、“下手の横好き”を、
“好きこそものの上手なれ”に昇華するべく
仕事旅行も「note」にさっそく登録してみました。
もしよかったら見てみてくださいね。
(※無料で公開しています。)
https://note.mu/shigoto_ryokou

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2014年4月9日水曜日

悪気はないけど、格差社会。

世代間の格差のニュースを最近良く見かけます。
もしかすると、ぼくらの両親世代と子供世代だと
もらえる年金の額が数千万円もちがうとか。

もらえる年金の差だけでもひどい話なのに
すでに持っている金融資産の差もすごい。
日本の金融資産の60%以上は60代以上が
持っているんですって。もう衝撃的です。

そんなに持っている人たちの年金のために
ぼくらが税金を納めるなんて、ちょっとひどい話です。
これは強い言い方をすれば搾取ですよ。搾取。
どうにかせにゃあかん。ですよ。
とか思う一方で、難しいなぁと思うのは、世の中のほとんどの人は
悪意をもって誰かを搾取しているわけじゃないということです。
そりゃあ、誰も他人から奪いたいなんて思わない。
気が付いていたら奪っていて、結果的に世の中に格差が生まれる。
そんなことだと思うんです。

実際、金融資産たっぷり、年金もたっぷりの人たちも
若者を搾取したい!と思っている人はいないと思うんです。
恐らく悪気はないけど、結果的にそういうことになっている。
悪気のない格差社会が生まれちゃっているんです。

でも、これって世代間格差の話だけじゃなくて
格差が叫ばれることすべてに当てはまります。

例えば、
ウォールストリートが貪欲だなんていう風に叩かれる。
けど、彼らは自分たちを貪欲だなんて
これっぽっちも思っていないんじゃないでしょうか。
一緒に働く人や普段付き合っている人もきっと似たような人たち。
ある種閉ざされた世界の中で、他もみんなそんなもんだと思ってる。
彼らにとっては、当たり前みたいな世界なのです。
でも傍からみたら、彼らはもらい過ぎで、
搾取しているなんて言われちゃうのです。

だからと言って、贅沢をしている人を探し出して
その人たちを非難したって仕方ないと思うんです。
だって、その人たちは自分が格差を生んでいるなんて
思ってもいないわけで、責められたって「えぇ~」だと思うんです。

ぼくも、前職は金融だけれど、
当時自分がもらい過ぎているなんて
これっぽっちも思いませんでした。
まわりのみんな同じくらいもらっていたし
その中では比較的もらってない方だったから
当たり前のように、足りないと思っていました。
がんばって、もっともらえるようにしよう。
そこに悪意なんて全くありませんでした。

でも、今こうして金融業界を離れてみて
色んな仕事を見る機会を得たことで
初めて当時の自分の立ち位置が見えたというか
すごく恵まれた状況にいたということが分かりました。

ぼく自身の経験から、
悪気のない無意識の格差があるというのを前提にして、
自分がどれだけ恵まれているかってことを
みんなが認識することが大事だと思っています。

例えば、格差を認識する手段のひとつとして
いっそのこと年収いくらを超えた人は
強制的に一度貧しい人の生活を見に行くとか
何歳になったら、別の世代の一日を体験する
みたいな法律があってもいいと思うのです。
これ、結構本気でそう思うんですよね。

大事なのは互いに批判し合うことじゃないんです。
相手の境遇を体験すること。知ること。
そうすれば、きっと格差なんて自然になくなっていくと思うんですよね。

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2014年4月7日月曜日

大人だから分かる、本当の魅力。

腕利きの医者が、大学病院に勤めていました。
ある日、大きな手術を成功させた医者が
休憩室に戻ると、ナースから緊急連絡が入ります。
「先生、交通事故で大けがをした人が運ばれてきました。」
「緊急オペをお願いします。」
事故にあったのは2人で、父親と息子さんとの報告。
息子さんは重傷で、父親は即死とのこと。
その医者は疲れた身体にムチを打ちながら、
急いで処置室に向かいました。

事故にあった男の子の顔を見たとき、
医者はショックを受けます。
なぜなら、その子は医者の息子だったのです。
これは一体どういうことでしょうか?

これは、先入観をうつしだすというクイズです。
一応正解を伝えると、ドクターは女性だった。というものです。
確かに、医者=男性というイメージは強くて
ぼくも聞いたとき「?」と悩みました。

似たような先入観が
ぼくらが提供している職業体験にもあります。
「子供の頃に知っていたらよかったのに」とか
「学生にぜひ経験させたい」という風に、
“職業体験=子どもがするもの”という先入観です。

本当は、大人だって職業体験していいのです。
むしろ、ぼくらからすると、
大人にこそ職業体験してほしいのです。

過去仕事旅行へ参加してくれた
お客さんたちのコメントの一部を紹介します。

「仕事はもっと楽しめることに気が付きました。」
「今まで目の前の働き方がすべてだと思っていました。」
「働くって本当に自由なのですね。」
「“働く”の世界はもっと奥が深くて、広いことに気が付きました。」
「ほかの社会人たちにも体験していただきたい。」

他の仕事を見ること、体験することで
大人が得られることはたくさんあります。
むしろ、働いた経験のない子どもよりも、経験のある大人の方が、
他人の仕事と自分の仕事を比較できるので、
より多くの刺激や学びを得ることができます。

学習内容を価値あるものにするために
入試で職業経験が必須とする
ビジネススクールがあるように、
仕事旅行も、仕事の経験があった方がより満喫できます。

そういうぼくも、社会人になってから
あるベンチャーさんに遊びに行きました。
自分の仕事と比べることができたからこそ
「仕事ってこんなに自由にできるんだっ!」と衝撃を受けたわけで、
働いた経験が無かったら
きっと、面白い会社だなぁで終わっていたはずです。

仕事旅行は、子どもにとっても
面白い旅になること間違いなしです。
でも、もっと大人にこそ仕事旅行に出かけてほしい。
働いた経験があるからこそ、価値のある旅になる。
ぼくらはそう思うんです。

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2014年4月3日木曜日

新たな世界は、人との出会いから。

仕事旅行のイベント仕事旅行FES.が
先週末に無事終了しました。

「いろんな仕事観に触れて、自分の仕事観を持つ」
という隠しテーマで実施したイベントでした。
内容が抽象的だったので、不安もありましたが、
今の仕事に違和感を持っていたり
別の働き方に向けて動こうとしている最中という
ぼくらが来てほしいと思った人が集まってくれました。

イベント内容の振り返りをしようかなと思っていたのですが
それよりも参加者から聞いた話が
とっても面白かったので、今日はそれについて
触れてみることにしました。

このイベントのほとんどは一人での参加者。
初めて会った人が9割以上です。
ふつうに考えたら、イベントが終わったらさーっと
解散しそうなものなのですが、
なんと約半分のお客さんが、イベント終了後に
わざわざ別の場所に移動して、
話をする時間をつくったのです。

これはどういうことだろうと、
後にその会に参加した数人に話を聞いてみると
面白い反応が返ってきました。

“普段会社では、やりたいことや夢について
語るどころか、愚痴すら言うことができません。

特に「働く」という価値観的な話ができる相手がいないのです。

時には自分の考え方と相反する会社にいることで
罪悪感さえ覚えながらも、我慢していました。
同僚に語ったところでだれも共感してくれないし
変な噂になってしまっても困る。
だから孤独でいるしかなかったんです。

今回、遠慮なく仕事への想いを口にできるのがうれしかったんです。
だから、もっと色々話がしたかったんです。”

どんな情報でも、手軽に手に入る今のご時世。
よりよく働く方法を見つけることも簡単です。

一方で、別の働き方を知れば知るほど、
自分の置かれた状況とギャップを感じ
悩みになっていくこともあります。
とはいえ、自分一人ではどうすればよいのかわからない。
ちょっとした負のスパイラルに陥ってしまいます。

まさに、話を聞いた参加者さんはその状況にあったようです。

それでも、イベント後に参加者さんたち間で
”新しい事業を一緒に考える人が出てきたり。”
”ぼくらに協業の提案をしてくる人がいたり。”
”やりたいことを確認できた人がいたり。”
今の状況を打開すべく
新たな方向へ進んでいきそうな匂いがプンプンでした。

何かやりたい、変えたいと思うのであれば
頭で考えるのではなく、人と会うことが大切です。
新たな出会いの中から化学反応が起こるのです。
ぼくも今回あらためてその重要性を確認しました。

仕事旅行は職業体験を通じて
今後も人との出会いの場を提供していきますよ。

あぁぼくも参加者さんたちとの出会いを通じて
モチベーションアップ中です!

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2014年4月2日水曜日

未経験からの転職、ホップ・ステップ・ジャンプ。

未経験の仕事に就きたいのであれば
求人情報を探して、エントリーシートを書いて、
面接を受けて、というのが今の就職活動の王道です。

しかし、未経験者となると、
エントリー段階で足限されてしまうことがほとんどで
王道の流れに従っていると、なかなか前に進みません。

だからと言って、他に良いやり方があるわけでもなく、
仕方無く、コツコツとエントリーを続けるしかありません。
なかなか前に進まない就職活動に嫌気がさして
諦めてしまうことだって少なくありません。

全くの未経験職種へ転職を希望していたころ
そんな苦しみをイヤというほど味わっていたぼくですが
いざ採用する側(まだ実際採用はしていませんが・・・・)
になってみると、あんがい就職活動にも
色んな方法があるもんだなと見えてきた気がします。

せっかくなので、今回はその中でも
うまいなぁと思う人の就職活動の流れを
三段階に分けて書いてみました。

一段階目:接点をもつ。
全く未知の分野に転職を果たす第一歩は、
まずは憧れの会社や人と接点を持つことです。

これにはいくつかのやり方があるのですが、
代表的なのはイベントや勉強会を個人として企画して
ゲストスピーカーを招く方法です。
ぼくも時々依頼をいただくのですが、
講義をしてくださいって言われたら嬉しいもので、
何か理由が無い限り、断ることはありません。
自ら働きかけて、講師との間に接点を創ります。
(※仕事旅行も接点になります。)

二段階目:定期的に関わる。
せっかく接点が持つことができたのに、
それっきりで終わってしまったら元も子もありません。
次に必要なのは、定期的に希望の仕事先と関わることです。

ここでもいくつか方法がありますが、
良く見かけるのは、ボランティアとして関わる方法です。
採用をする余力がないぼくらでさえも
「ボランティアでよいので、手伝わせてください」と言われたら
断る理由はあまり見当たりません。

三段階目:タイミングを見て就職希望を伝える。
最後はちょっと思い切りが必要です。
タイミングを見計らって、転職の希望を伝えます。

ここは方法というよりも、タイミングの問題です。
継続的に手伝っていれば、求人情報など
一般公表前にわかることが多々あります。
しかも、既に希望する会社との人間関係ができているので
他の求職者よりもよっぽど有利な状況で
採用を検討してもらえることも少なくありません。

ちなみに、余談ですが
異業種への転職をうまく果たす人たちの共通点として、
三段階目が上手くいくまでは
ボランティアとして別の仕事(現職)との2足のわらじで
活動を続けています。


以上がぼくが見かけた
「未経験からの転職、ホップ・ステップ・ジャンプ。」です。
最近観念的なことばかりが多かったので、
たまにはちょっと趣向を変えてノウハウ的なことを書いてみました。



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