2014年6月25日水曜日

仕事(自営業)と子育ての両立のむずかしさ

あらかじめ言っちゃいます。
今日は意見らしい意見はありません。
昨日感じたことを記録に残しておきたいと思って
書いていますので、まとまりがありません。
なので、読むなら覚悟してくださいね。

会社を運営している人の多くがそうだと思うのですが
ぼくは仕事のことをいつも考えています。
僅かでも時間ができれば常に、それこそ365日
24時間、夢の中までずっとです。

ちなみに、昔から仕事のことばっかり考えていたか
といえば、そんなことはありません。
会社員だったころは、遊んでいるときは、遊びに夢中で
仕事のことを考える隙は全くありませんでした。
おいおい、無責任だろという話もありますが。

ぼくの場合、仕事ばかりを考えている生活を
3年間以上続けてきたら、それに慣れてしまい
気が付いたら仕事のことを考えないということが
できなくなってしまいました。

これって、すごいようにも聞こえるけれど
さみしいことでもあったりします。

例えば、またまたぼくごとですが
毎週火曜は子供の面倒をみる日と決めています。
昨日も一緒に公園に出かけて砂遊び。
まだ砂で何かを作るというのはできないけれど
小さなシャベルで砂を掘るのが何やら楽しいようです。

世にいうイクメン的なことをしているので
いいねえぇなんてほめてもらえそうなものですが
そうでもないのです。

週1日だけの大切な子どもとの時間だって、
やっぱり仕事のことが頭から離れない。

子どもが昼寝をしている隙を狙って
メールを返したり、電話をしたり。
砂場で遊びながらも、あのメール返したっけ
あの仕事っていつまでだっけ
などなど、常にどこかで仕事のことを考えているのです。

息子も、親父の頭の中に自分以外の何かがあると感づいてか
家にいる間は、四六時中ぼくにべったり。
一般的な家庭の父親よりも
子どもと過ごす時間は長いので
子どもが親父が居なくなっちゃう!と
心配をさせることは無いと思うのですが・・・
ちょっとでも離れようもんなら大泣きです。

昨日は特にひどくて、深夜までずっとべったり。
仕事がしたくて離れると大泣き。
仕事ができないことからぼくもイライラ。

これじゃ、息子もかわいそうだし
ぼくとしてもストレスになってしまう。
せっかくの息子DAYが台無しです。

仕事のことを考えない時間を作る。
そんなことを決心した夜でした。
でも、これが案外難しいんだ。
習慣を壊すって、意識しないといけないですよね。

2014年6月20日金曜日

人は変わっていく生き物です。

先日奥さんの実家に遊びに行ったら
食卓にイカの刺身が並びました。

正直、ぼくは海鮮モノが苦手で、
好んで食べるということはまずありません。

それでも奥さんの実家ということもあり
せっかく作ってくれたのだからと思い
イカの刺身を食べてみたんです。

もう、何年ぶりでしょう。
いや10年以上ぶりのイカです。
いかいかいかいか。

するとこれがおいしいのです。
今までも食べたことがあったのですが
可もなく不可もなく。特に好んで食べたいなんて
思ったことは無かったのです。
だが、こいつは違う。
口の中で溶けるという表現がまさしくの
とんでもないうまいイカだったわけです。

考えてみるとイカは10年前から
いやぼくが生まれる前からずっとイカだったわけで
ぼくがイカを「うまい!」と思ったのは
ぼくの味覚が変わった以外の何物でもないわけです。
もちろん義理の父が釣ったばかりの新鮮なイカだった
ということもありますが、それよりも
ぼくが歳をとって味覚が変わったんでしょうね。

こういう歳をとると変わることって、
味覚に限らずたくさんある気がします。

例えば洋服の好みなんかもそう。
高校の頃は、特定のブランドの服じゃないと絶対にいや!
セーター、ベスト、カーディガンはラルフ。
靴はリーガルかハルタが鉄則!
そんな時代もあったわけです。
面白いこだわりを持っていたもんですよ。
それが今や、服はとりあえず清潔感があればよいし
靴はできればビーサンが好ましい。
・・・これをおじさん化とも呼ぶのかもしれない。

仕事だってそうでした。
社会人になりたての頃は給料が一番。
大きなお金を動かせるような仕事に興味があったし
世界を股にかけて働く「インターナショナル」な仕事にも興味がありでした。
それが、気がつけばどれだけ好き勝手に自由にできるか?とか
自分のやりたいことであるか?とか
子どもとの時間を十分に確保できるかが一番大切に。

ずいぶんと変化したもんです。
それがいいとかわるいとか言うつもりはないのですが
人は常に変化するものなのです。

間違いなく10年後の自分と今の自分も全く違います。
とはいえ、どう変わっているのかは想像できないものです。
まさか自分がイカが大好きになるなんて全く考えられなかったように。

そのうちに今一番嫌いなエビも
食べられるようになるかもしれないし、
逆に大好きなイチゴは嫌いになるかもしれません。

だとすると、先のことをあれこれ考えるよりも
好きなうちにイチゴをとことん楽しもう。
もちろん、今大好きな仕事にも全力投球しておこう。
それがすべてなんだろうなと思うわけです。
当たり前のことなんですけれど、すぐ忘れちゃうんです。これ。

2014年6月9日月曜日

人間味を帯び始めた仕事観

「24時間戦えますか?」
昔サラリーマンの頑張る姿を表現したCMがありました。
今の時代にそんな労働時間を求める会社があったら
間違いなくブラック企業と呼ばれ、即アウト。
このCMが流れていたのはバブル期ですから
(ぼく自身はその頃の働き方は良く知りませんが・・・。)
凡そ20年くらいの間に、世の中の仕事観は
随分変わったんでしょうね。

今考えてみると24時間働ける人間なんて
居るわけないし、そう願っている人もまずいません。

でも、当時はそのくらい猛烈に働くのが
珍しくなかったのでしょうし、むしろキャッチコピーとして
話題になる位、当時の世相を捉えていたのでしょう。

わずか20年足らずでそこまで仕事観が
変わったのは、ネット社会の到来が原因の一つなのでは
とぼくは思っています。

なぜなら、ネットが普及する以前の会社であれば
自分の見本となる働き方は、会社の同僚、上司や役員たちの姿や
せいぜいテレビや新聞から流れてくる情報位なもの。
「24時間働く。それがサラリーマンのあるべき姿だ!」と言われても
それを否定したり疑ったりするだけの情報を持ち得ませんでした。
だから、24時間働けますか?が話題になるほど
みんな頑張っていたのでしょう。

それが、インターネットのおかげで
国内外の仕事の情報が流れてくる。
すると、どこにも24時間働く人なんていないことがわかってしまう。
みんなそれなりに頑張ってはいるけれど
そんな無茶する人はいないし、自分もする必要が無いことが分かる。
「24時間働けますか?」だと?!そんなのありえませんと言う風に
この仕事観が消えていったのではないでしょうか。

勝手な妄想を続けて未来予測まで話を広げます。
このような情報時代が続けば続くほど
情報が断絶されていた頃の仕事観は
単なる偶像だったとはっきりしてきます。
結果、我々の仕事観は次第に人間らしさというか、
普通の人間が働くうえで、無理をしない
地に足の着いた形になっていくと思うのです。

例えば、最近(?)社会貢献をしたいという人が
若手中心に増えてきています。
社会貢献したいという人間らしい欲求が
仕事観に反映されるのは、上記の流れから極めて自然で
仕事が人間らしくなってきた証拠だと思えるのです。

とはいえ、社会貢献を大前提とした仕事が
世の中の主流になるかと言われるとそうでもなく、
それは仕事に人間味が加わった際に現れた
一部分にしか過ぎないわけです。

また別の例で言えば、
働き方(特に時間的拘束)を自由にしよう
というような公的な動きもあります。
これも仕事が人の生活により馴染んだ形に
近づいている過程の一つです。

まずは多くの人が共有できる部分
社会貢献性への注目や拘束時間の自由化などの変動から始まり、
それが徐々に個々人の人間らしさの追求へ広がります。

最終的には、働き方や仕事観も画一的なものが無くなり
個人個人の人間が異なるように、
個々人のその人らしさ=その人の仕事という形で
表現されるような社会になると思うのです。

おおざっぱに言えば、みんながみんな異なる
働き方や仕事観で、それぞれ自由に働くようになるのです。

とはいえ、この自由と言うものを与えられたときに
困ってしまうという人が非常に多いんですよね。
これは近い将来日本の一番の問題になると思うし
そこが仕事旅行のお役にたてる部分なのかなと思っています。

2014年6月5日木曜日

想いなんかで飯が…食える!

「想いなんかで飯が食えるか!
そんなもんを語るのは若造だけだ!」

これは昔ぼくが参加した会議で
とある経営者の方に言われたお言葉。

自分も会社を運営する側に回って初めて
飯を食うことの苦労や、その重要性は
痛いほど分かるようになりましたが
それでも「想いを語るのは若造だけだ!」というのは
やっぱり違うんじゃないかと思っています。

その理由は簡単。
自分自身の経験として
想いを語ることで、会社は案外うまくやっていける!
という手ごたえを感じ始めているから。

そこで、3年足らずの仕事旅行にて
想いを語ってきたことで何が起きたのか、
記録がてら書き出してみました。

まずはメリットから。

①全国展開ができちゃった。
日本中の仕事旅行に共感した人が
勝手にツアーを企画してくれる。
お支払はほとんど無しなのに、
面白そうだといって作ってくれる。
これはありがたい。
地方展開なんてする余裕は全くないのに、
日本中に旅が作れる。
これってありえない展開ですよ。

②メジャーリーガー級がサポーターに。
ビジネスアマチュア級の会社である仕事旅行に、
メジャーリーガー級の選手たちが集まり始めている。
ぼくらの会社の余力では、そんな選手たちに
満足してもらえるだけのお給料は到底支払えない。
それでも「面白そうだから手伝う。」と
食い扶持は別の仕事で得られるからと
個人的にサポートしてくれる形に。
これもなかなかあり得ないお話。

③広告費ゼロでやってこられた。
テレビ(地上波ほぼ全部)、新聞(大手紙ほぼ全部)、
ラジオ(関東キー局ほぼ全部)、雑誌、ネットメディア。
ありとあらゆるメディアが仕事旅行に興味を持って
取材をしに来てくれる。
頻度に波はあるけれど、3年間ほぼコンスタントに
何かしらの取材が入ってくれている。
おかげで広告と言うものを未だかつて打ったことが無い。

一方でデメリットはと言うと・・・。
(ぼくの能力不足が全ての原因かもしれないが。)

①儲からない。
想いを訴える方に全力投球してきたため、
ビジネスモデルなどと言うものは、
ほとんど頭になくここまで来た。
そのため、収益性が極めて乏しい。
とはいえ、儲かっていないことを赤裸々に語ると
結果的に、メリットの②のメジャーリーガーさんたちが
儲ける仕組みを作るために
手伝ってくれるという好循環(?)にもなっているが・・・。

②方向転換(いわゆるPivot)が難しい。
これをやるんだ!という想いで始めた会社。
そのため、いくら儲かりそうな話があっても、
会社のメッセージから逸れる話には乗りにくい。
お金の匂いがするお誘いをうけつつも
指をくわえて見過ごすなんてことも多々あり。
そもそも、そっちにはいく気はないのだけれどね。

まだまだ以前の上司に
「想いを語ることが一番大事だ!」と全力で
反論できる自信と根拠は得られていませんが
やはり「想い」は大切です。

それにしても、こうメモ書きにしてみると
仕事旅行は周りに支えられていることを改めて認識します。
以前の上司からは甘ったれるな、ビジネスをなめるな!と怒られそうですが
ぼくら(というよりぼく)はこのスタンスを大切にしていきます。