2014年6月5日木曜日

想いなんかで飯が…食える!

「想いなんかで飯が食えるか!
そんなもんを語るのは若造だけだ!」

これは昔ぼくが参加した会議で
とある経営者の方に言われたお言葉。

自分も会社を運営する側に回って初めて
飯を食うことの苦労や、その重要性は
痛いほど分かるようになりましたが
それでも「想いを語るのは若造だけだ!」というのは
やっぱり違うんじゃないかと思っています。

その理由は簡単。
自分自身の経験として
想いを語ることで、会社は案外うまくやっていける!
という手ごたえを感じ始めているから。

そこで、3年足らずの仕事旅行にて
想いを語ってきたことで何が起きたのか、
記録がてら書き出してみました。

まずはメリットから。

①全国展開ができちゃった。
日本中の仕事旅行に共感した人が
勝手にツアーを企画してくれる。
お支払はほとんど無しなのに、
面白そうだといって作ってくれる。
これはありがたい。
地方展開なんてする余裕は全くないのに、
日本中に旅が作れる。
これってありえない展開ですよ。

②メジャーリーガー級がサポーターに。
ビジネスアマチュア級の会社である仕事旅行に、
メジャーリーガー級の選手たちが集まり始めている。
ぼくらの会社の余力では、そんな選手たちに
満足してもらえるだけのお給料は到底支払えない。
それでも「面白そうだから手伝う。」と
食い扶持は別の仕事で得られるからと
個人的にサポートしてくれる形に。
これもなかなかあり得ないお話。

③広告費ゼロでやってこられた。
テレビ(地上波ほぼ全部)、新聞(大手紙ほぼ全部)、
ラジオ(関東キー局ほぼ全部)、雑誌、ネットメディア。
ありとあらゆるメディアが仕事旅行に興味を持って
取材をしに来てくれる。
頻度に波はあるけれど、3年間ほぼコンスタントに
何かしらの取材が入ってくれている。
おかげで広告と言うものを未だかつて打ったことが無い。

一方でデメリットはと言うと・・・。
(ぼくの能力不足が全ての原因かもしれないが。)

①儲からない。
想いを訴える方に全力投球してきたため、
ビジネスモデルなどと言うものは、
ほとんど頭になくここまで来た。
そのため、収益性が極めて乏しい。
とはいえ、儲かっていないことを赤裸々に語ると
結果的に、メリットの②のメジャーリーガーさんたちが
儲ける仕組みを作るために
手伝ってくれるという好循環(?)にもなっているが・・・。

②方向転換(いわゆるPivot)が難しい。
これをやるんだ!という想いで始めた会社。
そのため、いくら儲かりそうな話があっても、
会社のメッセージから逸れる話には乗りにくい。
お金の匂いがするお誘いをうけつつも
指をくわえて見過ごすなんてことも多々あり。
そもそも、そっちにはいく気はないのだけれどね。

まだまだ以前の上司に
「想いを語ることが一番大事だ!」と全力で
反論できる自信と根拠は得られていませんが
やはり「想い」は大切です。

それにしても、こうメモ書きにしてみると
仕事旅行は周りに支えられていることを改めて認識します。
以前の上司からは甘ったれるな、ビジネスをなめるな!と怒られそうですが
ぼくら(というよりぼく)はこのスタンスを大切にしていきます。

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