2014年6月20日金曜日

人は変わっていく生き物です。

先日奥さんの実家に遊びに行ったら
食卓にイカの刺身が並びました。

正直、ぼくは海鮮モノが苦手で、
好んで食べるということはまずありません。

それでも奥さんの実家ということもあり
せっかく作ってくれたのだからと思い
イカの刺身を食べてみたんです。

もう、何年ぶりでしょう。
いや10年以上ぶりのイカです。
いかいかいかいか。

するとこれがおいしいのです。
今までも食べたことがあったのですが
可もなく不可もなく。特に好んで食べたいなんて
思ったことは無かったのです。
だが、こいつは違う。
口の中で溶けるという表現がまさしくの
とんでもないうまいイカだったわけです。

考えてみるとイカは10年前から
いやぼくが生まれる前からずっとイカだったわけで
ぼくがイカを「うまい!」と思ったのは
ぼくの味覚が変わった以外の何物でもないわけです。
もちろん義理の父が釣ったばかりの新鮮なイカだった
ということもありますが、それよりも
ぼくが歳をとって味覚が変わったんでしょうね。

こういう歳をとると変わることって、
味覚に限らずたくさんある気がします。

例えば洋服の好みなんかもそう。
高校の頃は、特定のブランドの服じゃないと絶対にいや!
セーター、ベスト、カーディガンはラルフ。
靴はリーガルかハルタが鉄則!
そんな時代もあったわけです。
面白いこだわりを持っていたもんですよ。
それが今や、服はとりあえず清潔感があればよいし
靴はできればビーサンが好ましい。
・・・これをおじさん化とも呼ぶのかもしれない。

仕事だってそうでした。
社会人になりたての頃は給料が一番。
大きなお金を動かせるような仕事に興味があったし
世界を股にかけて働く「インターナショナル」な仕事にも興味がありでした。
それが、気がつけばどれだけ好き勝手に自由にできるか?とか
自分のやりたいことであるか?とか
子どもとの時間を十分に確保できるかが一番大切に。

ずいぶんと変化したもんです。
それがいいとかわるいとか言うつもりはないのですが
人は常に変化するものなのです。

間違いなく10年後の自分と今の自分も全く違います。
とはいえ、どう変わっているのかは想像できないものです。
まさか自分がイカが大好きになるなんて全く考えられなかったように。

そのうちに今一番嫌いなエビも
食べられるようになるかもしれないし、
逆に大好きなイチゴは嫌いになるかもしれません。

だとすると、先のことをあれこれ考えるよりも
好きなうちにイチゴをとことん楽しもう。
もちろん、今大好きな仕事にも全力投球しておこう。
それがすべてなんだろうなと思うわけです。
当たり前のことなんですけれど、すぐ忘れちゃうんです。これ。

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